笑顔の最先端
 私は、将来医者として働きたいと思っています。一番の理由は、人が苦しんだり死んでいったりするのを止められない悔しさや悲しみを味わいたくないということです。ただ見守っているのではなく、私がこの手で助けたい。そう思うから、私は医者という職業に憧れを抱きました。

しかし、数年前から医療ミスに関しての報道が急に増えはじめました。どの事件を見ても、哀しくてたまらないものばかりです。納得のできない死、病院側の対応、医師や看護婦の注意力の無さ。どれをとっても私達には不安の種となりうるものばかりです。医者は人々を病気から守ることが仕事ではないのか、病院は患者が安心して治療を受けられる場ではないのか。私の中で、医者や病院に対する信頼が揺らぎました。
 そして、ある時気がつきました。今の病院が、今の医者がどんな状況にあろうと、私は立派な医者になることができます。人々を心から笑わせてあげることのできる医者に。今私がこうしてる間にも、世界には病気で苦しむ人、死にゆく人が多くいるのだろうと思います。幸せな生活しか送ったことのない私に、彼らの悲しみはわかりません。でもこれからわかっていこうと努力することができるし、私が幸せを分けてあげることができる、そして何より、私の目の前には果てしなく広がる「未来」という名の可能性があります。しようと思えば何だってできるのです。
 わたしは、医者になるために頑張っていきたいと思います。どんな人でも生きていて欲しい、笑っていて欲しい。心からそう願う私だから、医者になるための道を自分で切り開いていきたいのです。その先に笑顔があることを想って。